インハウスローヤーへの転職は、経験と年齢(若さ)から法律事務所で経験を積んだ30代前半がベストと言われます。
転職求人を出す企業側も、経験を積んだジェネラリストタイプの弁護士を欲しいのが本音の様です。
また、専門性が極めて高いインハウスローヤーへの転職は、あなたと企業のミスマッチを避けるために、弁護士の転職を専門に扱うエージェントを活用した方がなのかと安心できます。
インハウスローヤーに転職するタイミングは!
インハウスローヤーへの転職タイミング
やはり、インハウスローヤーに転職するにもタイミングというものがあります。この場合のタイミングといのは、時期とかではなく、あなたの「年齢」です。
結論から先に言うと、インハウスローヤーへの転職タイミングは、法律事務所でしっかりと経験を積んできた30代前半がベストになります。
弁護士としての経験はもちろんですが、求人採用する企業側も30代前半という即戦力になる若い弁護士を採用したいのが本音になってきます。
ところで、今、あなたは、「イソ弁(アソシエイト弁護士)」ですか?それとも、「ノキ弁」ですか?
もしかすると、「タク弁」や「ケー弁」の方もいるかも知れませんね。
弁護士としての働き方や立ち位置はどうであれ、これまで培ってきた弁護士としての経験と30代前半という年齢であれば、インハウスローヤーに転職するベストタイミングだと言えます。
なので、もし頭の片隅に「転職」の2文字があるなら、そろそろ具体的な転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。
インハウスローヤーの年収
今現在のあなたの弁護士としての年収はいくらでしょうか。それが、インハウスローヤーに転職した時には、どのくらいの年収がもらえるのでしょうか?
これから紹介するインハウスローヤーの年収は、日本組織内弁護士協会(JILA)が企業内弁護士(インハウスローヤー)にアンケート調査をした内容になります。
■ あなたの年収(支給総額)を教えて下さい。
出典:日本組織内弁護士協会
インハウスローヤーの年収は「500万円~750万円」をもらっている方が一番多いですね。その次が、「750万円~1000万円」となっています。
もう一つ、この表で注目したいのが、インハウスローヤーで年収「250万円未満」の弁護士はいないということです。
これが、法律事務所で働く「イソ弁」や「ノキ弁」、または「タク弁」や「ケー弁」の弁護士の中には、年収「250万円未満」の方がそれなりにいるのが現状なんです。
このアンケート調査だけでも、インハウスローヤーが「安定収入」であることはよく分かります。社員として採用されるので、当然と言えば当然ですね。合わせて「福利厚生」も、企業によって違いはありますが充実しています。
それから、弁護士会の会費も「80%」以上の会社が支払ってくれるので、これも大変に助かりますね。
企業側が求めるインハウスローヤーの求人条件
求められるインハウスローヤーの条件
これも、日本組織内弁護士協会(JILA)が企業内弁護士(インハウスローヤー)にアンケート調査をした内容で、こんな質問がありました。
■あなたが現在の勤務先を選んだのはなぜですか。
(複数回答)
出典:日本組織内弁護士協会
実に約半分の方が、『ライフワークバランスを確保したいから』にチェックを入れました。
とは言っても、当然ながら企業側も、求人募集するインハウスローヤーに求める条件があります。
ここでは、企業側が高い評価を付けるインハウスローヤーの条件を見てみます。
突然ですが、今、あなたが働いている法律事務所は「企業法務系」の法律事務所ですか、それとも、「一般民事系」の法律事務所ですか?
単刀直入に言って・・・
企業側は企業法務系法律事務所で経験を積んできた弁護士を、自社のインハウスローヤーに採用したいのが本音です。
さらに言えば・・・
M&A、金融・ファイナンス、知的財産などを専門に扱う「スペシャリストタイプの弁護士」よりも、契約法務、コンプライアンス対応などを専門に扱う「ジェネラリストタイプの弁護士」を高く評価しています。
お分かりだと思いますが、企業にとっては、スペシャリストタイプの業務はアウトソーシングで処理しているのがほとんどです。なぜなら、M&A、金融・ファイナンス、知的財産などは、常に発生するような案件ではないからです。
その一方で、ジェネラリストタイプの業務、つまり、契約法務やコンプライアンス対応などのジェネラルコーポレートを中心とする企業内法務業務は、とにかく多岐に渡り業務が発生してきます。
だから、企業側は、経験があって即戦力となる「ジェネラリストタイプの弁護士」を中途採用したいわけです。その分の給与と昇給もしっかり確保しているわけです。
ちなみに・・・
今まで一般民事しか経験していない20代の弁護士の方で、将来、インハウスローヤーに転職を考えている方は、今のうちに企業法務が経験できるようにキャリアを積んでおくことをお勧めします。
「それでじゃ~、一般民事しか経験していない30代前半の弁護士は、インハウスローヤーへの転職はダメなのか?」というと、そんなことはありません。この後に、ちゃんと紹介していくので安心して下さい。
企業が依頼する転職求人の3つの事例
それでは、企業が依頼する転職求人サイトに出ている求人情報を3つ紹介します。
ここでは、想定年収が、「500万円~」と「700万円~」と「900万円~」の3つの求人情報をピックアップしてきました。
求人内容はシンプルに、「どんな企業」「ポジション」「想定年収の幅」だけで紹介しています。
たったこれだけでも、企業が自社のインハウスローヤーに、どんなポジションを期待しているかイメージできると思います。
・ポジション:法務 メンバー~リーダークラス(IPO準備企業)
・想定年収:500万円 ~ 800万円
◆グローバルに製品を展開する東証二部上場グループ会社より法務マネージャー候補の募集です。
・ポジション:法務部長候補
・想定年収:700万円 ~ 1200万円
◆医療業界に変革を起こす可能性のある有望ベンチャーから法務責任者の募集です。
・ポジション:法務統括責任者/General Counsel
・想定年収:900万円 ~ 1500万円
もちろん、これはほんの一部にしか過ぎません。今や、インハウスローヤーを必要としている企業の職種は様々です。上場企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業もインハウスローヤーの採用に力を入れています。
後は、あなたが転職活動という行動に出るタイミングと、企業側がインハウスローヤーの求人依頼をするタイミングが上手く合うかどうかだけです。
そのために、あなたにとっての「始めの一歩」は何ですか?
法律事務所にバレずに一人で転職活動は出来るか?
「よし!これからインハウスローヤーへの転職活動を始めるぞ!」と思ったあなたが、これから実際にやることは「転職活動」であって、決して「就職活動」ではないことを良く理解しなければなりません。
そこで、「転職活動」に必要な3つのステップを紹介します。とてもシンプルです。
2.応募から内定
3.引継ぎと退職
たったこれだけです。
しかし・・・!
この3つのステップの内、「1.転職に関する情報収集」と「2.応募から内定」に関しては、あなたが経験したことのある「就職活動」のように自分が就活中であることを周りに公言することは一切できません。
あくまで内密に「転職活動」をしていく必要があります。それも、自分がお世話になっている法律事務所に一切バレずに一人で「転職活動」を始める必要があるんです。
また、始めの一歩となる「1.転職に関する情報収集」の段階では、徹底してリサーチする必要があります。それなりの時間も必要になってきます。
それが終わって「2.応募から内定」の段階になると、特に「応募」には面接が伴ってきますので、さらに時間的制約が加わってきます。それが、1社だけではない場合、日々の仕事の合間で日程も上手く調整する必要があります。
ここまで、まだ「転職活動」の中盤戦ですが、全て一人でこなすことは出来そうですか?
それから、「紹介してもらう」という方法もあるかも知れませんが、2つの理由でお勧めはしません。
1.転職活動中であることがすぐにバレる可能性が極めて高い。
※弁護士業界は広いようで狭いです。
2.あなたと紹介された企業とのミスマッチが極めて高い。
※内定をもらうだけが目的ではないですからね。
「転職活動」は、かなりデリケートな活動であり、特に身近にいる職場の人はもちろんですが、身内でも余計なことまで言えないことがいろいろ発生してきます。
弁護士転職の専門エージェントを活用する意味
企業側としても、経験のある弁護士を中途採用するに当たり「ライフワークバランスを確保できる環境」を整えて迎え入れるので、採用したインハウスローヤーには期待以上の成果を出してもらうことが求められるわけです。
そこで気を付けたいのが、「ミスマッチ」です!
つまり、「弁護士であるあなたの得意分野と企業が期待している成果が一致しているかどうか」ということです。
特に、「弁護士の転職」という中途採用を前提にした求人になるので、企業としても即戦力とコミュニケーション能力のある経験弁護士を採用したいのが本音です。
しかし、残念なことに・・・
その「企業の本音」に近い部分までは、求人情報を読んだだけでは分からないのが現状です。
そこで活用したいのが、転職を専門にしたエージェントが在籍している管理部門に特化した「転職求人サイト」です。
それが、「MS-Japan」になります。
「転職を希望している弁護士」と「自社のインハウスローヤーを採用したい企業」の間に入って、エージェントが転職活動をスムーズにサポートしてくれます。
ですから、真剣にインハウスローヤーを探している企業との「ミスマッチ」を避けることができるんです。
もちろん、最終的には企業とあなたの相性がありますので、100%のマッチングになるかどうかは正式に採用され仕事が始まってみないと分かりません。
ただ、専門のエージェントが間に入ることで、マッチングの可能性は極めて高くなることは言えると思います。
まずは、相談するところから始めてみてはいかがでしょうか。登録は無料です。
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まとめ
「インハウスローヤーへの転職タイミング!法律事務所で経験を積んだ30代前半がベスト!」ということで、最後にもう一度まとめます。
◆インハウスローヤーへの転職タイミングは、法律事務所でしっかりと経験を積んできた30代前半がベスト。
◆企業側が求めるインハウスローヤーは、企業法務系法律事務所で経験を積んできた弁護士を自社のインハウスローヤーに採用したいのが本音。
◆「転職活動」はかなりデリケートな活動で、身近にいる職場の人はもちろん、身内でも余計なことまで言えない。
◆弁護士転職の専門エージェントを活用すると、「転職を希望している弁護士」と「自社のインハウスローヤーを採用したい企業」の間に入って、転職活動をスムーズにサポートしてくれる。
専門性が極めて高いインハウスローヤーへの「転職活動」では、あなたと企業のミスマッチを避けるために、弁護士の転職を専門に扱うエージェントに間に入ってもらった方がなのかと安心できるのではないでしょうか。
何か分からないことがあれば、すぐに相談できるのは心強いです!
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