法律事務所で働く30代弁護士のライフワークバランスを確保するには、どんな選択肢が考えられるのでしょうか?
弁護士は激務でプライベートの時間もないと言われますが、近年、30代弁護士のライフワークバランスを確保できる環境も整ってきています。
法律事務所で働く30代弁護士がライフワークバランスを確保するために考えられる、4つの選択肢を考察してみます。
現在、法律事務所に勤めている勤務弁護士(イソ弁/アソシエイト弁護士)の方で、そろそろ「決断」を考えている30代の弁護士さんにとっては、特にこの4つの選択肢が迫っているのではないでしょうか。
良かったら、参考にして下さい。
弁護士がライフワークバランスを確保するための4つの選択肢
現在の法律事務所でパートナー弁護士として残る!
今まで法律事務所で働いていた勤務弁護士(イソ弁/アソシエイト弁護士)が、パートナー弁護士(ボス弁)を目指すのは自然な流れだと思います。
恐らく、ほとんどのアソシエイト弁護士が、パートナー弁護士になることを目標して毎日の激務をこなしているではないでしょうか。
ただ、パートナー弁護士になることで今までと大きく違うのは、すべてが自己責任となることです。
つまり、ある程度、自分でライフワークバランスを確保することはできる環境にあるかも知れませんが、それが年間の収入に直結してくることは言うまでもありません。
なので、これからパートナー弁護士として生きていくためのマインドセットが、まず最初に必要かも知れません。
独立して自分の法律事務所を構える経営者になる!
アソシエイト弁護士(イソ弁)として働き始めた時から「数年で独立して自分の法律事務所を持つ!」と考えていた弁護士さんは、すでに経営者としてのマインドセットはある程度身に付いているかも知れませんね。
恐らく、自分が働く法律事務所のボス弁の考え方や経営の仕方など、良いも悪いも含め最初から貪欲に吸収しようとしていたと思われます。
当然、独立した時の人脈やネットを使ったネットワークも、同時並行で少しずつ構築してきていると思います。
その上で、勤務弁護士から経営者弁護士になった時のライフワークバランスの確保は、ある程度スムーズに確保しているのではないでしょうか。
同じ「激務」は変わらないかも知れませんが、指示され働くのと自分の意志で働くのは、天と地の差があります。
もっと条件のいい他の法律事務所に転職する!
ここでいう「もっと条件のいい」とは、ライフワークバランスの確保はもちろん、あなたの弁護士としての得意分野を十分に生かせる法律事務所の「選定」も含まれます。
30代で他の法律事務所に転職るわけですから、ある程度、自分の得意不得意も肌感覚で持っているのではないでしょうか。
その一方で、弁護士の転職求人をする法律事務所側も、中途採用をする弁護士には新卒と違った期待を持っています。
恐らく、『自分の事務所よりもレベルの高い法律事務所でいろいろな実務経験を積んできた弁護士』を採用したいのが本音だと思います。
そのためか、最近の傾向としては、法律事務所の転職求人情報でも、採用する弁護士のライフワークバランスを確保するための条件や手当もかなり充実しています。
なので、弁護士としての自分の得意分野や守備範囲を一度棚卸してみてから、法律事務所の求人情報を調べていくと探しやすいかも知れませんね。
企業内弁護士に転職しキャリアアップを目指す!
今まで法律事務所で働いていた30代の勤務弁護士が企業内弁護士(インハウスローヤー)に転職するということは、同じ弁護士でも、今までの働き方とはまったく違うといっても言い過ぎではないと思います。
中でも大きく違うのが以下の3つです。
2.安定収入と福利厚生が測れる
3.仕事の多様性とキャリアアップが期待できる
それぞれ深堀して、考察していきます。
◆1.ワークライフバランスが確保できる
日本組織内弁護士協会(JILA)が企業内弁護士にアンケート調査をした内容で、こんな質問がありました。
■あなたが現在の勤務先を選んだのはなぜですか。
(複数回答)
出典:日本組織内弁護士協会
実に約半分の方が、『ライフワークバランスを確保したいから』にチェックを入れました。
そして、このような質問では・・・
■あなたは土日祝日(または会社所定の休日)に勤務することがありますか。
出典:日本組織内弁護士協会
実に8割以上の方が、土日祝日に勤務することは『ほとんどない』と回答しています。
この企業内弁護士にアンケート調査をした内容から分かる通り、恐らく、企業内弁護士に転職した弁護士さんは「ライフワークバランス」をしっかり確保できているんだと思います。
◆2.安定収入と福利厚生が測れる
こちらも、日本組織内弁護士協会(JILA)が企業内弁護士にアンケート調査をした内容になります。
■ あなたの年収(支給総額)を教えて下さい。
出典:日本組織内弁護士協会
企業内弁護士の年収は「500万円~750万円」をもらっている方が一番多いです。その次が、「750万円~1000万円」となっています。
もう一つ、この表で注目したいのが、企業内弁護士で年収「250万円未満」の弁護士はいないということです。これが、独立して法律事務所を構えた弁護士の中には、年収「250万円未満」の方はそれなりにいます。
企業内弁護士が「安定収入」であることはよく分かります。社員として採用されるので、当然と言えば当然ですね。合わせて「福利厚生」も、企業によって違いはありますが充実しています。
それから、弁護士会の会費も約「80%」以上の会社が支払ってくれるので、これも大変に助かりますね。
◆3.仕事の多様性とキャリアアップが期待できる
企業内弁護士(インハウスローヤー)は、法律事務所で働くのとは違った多種多様な仕事があります。
部署は法務部、コンプライアンス部、知的財産部などに所属することになると思いますが、企業の新規プロジェクトが立ち上がると、企業内弁護士としての基本業務はもちろん、プロジェクトメンバーの法的なサポート、さらには、経営者や役員へのアドバイスなどに関わっていくことになります。
また、企業内弁護士は、勤務年数と業務経験を積んでいくと確実にキャリアパスが用意されています。
企業としても採用した企業内弁護士を育成していく必要があるので、用意された職位や職務で確実に成果を上げていくとキャリアアップの道筋も十分に期待できるわけです。
クライアントに企業が多い法律事務所で働いている弁護士なら、いろんな企業の業務内容も分かっているかも知れませんね。なので、興味のある業界に絞って企業内弁護士の求人情報を探す方も多かったりします。
タイミングよく求人が見つかり内定がもらえれば、興味のある業界で企業内弁護士として活躍することも期待できますね。
企業内弁護士(インハウスローヤー)への転職について、こちらの記事でまとめていますので良かったら参考にして下さい。
転職活動を始めるための転職エージェントの存在とは!
「転職」を考え始めた弁護士さんの場合、「何から始めたらいいのか分からない」という方も結構多いのではないでしょうか。
転職求人サイトで弁護士の求人情報を閲覧しても、「ここで本当にいいのか分からない」といった不安な気持ちのまま転職活動をしている方が多いのが現状です。
そこで・・・
強い味方になってくれるのが、「転職エージェント」の存在です。
転職エージェントの使命は、採用する側とされる側の「マッチング」にあります。
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まとめ
『弁護士がライフワークバランスを確保したい!4つの選択肢を考察!』ということで、法律事務所で働く30代弁護士のライフワークバランスを確保するために考えられる4つの選択肢を考察してみましたが、いかがだってでしょうか。
恐らく、転職活動を始めるといろんな壁にぶち当たると思います。そんな時は、一旦冷静に受け止め、どうするか決断したら焦らず淡々と先に進めて下さい。
また、「何から始めたらいいのか分からない!」という弁護士さんは、先ほど紹介した転職エージェントが在籍している転職求人サイト「MS-Japan」を活用してみるのもいいですね。
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