インハウスローヤーの年収について紹介しています。また、インハウスローヤーの求人では商社が多いのか企業の採用人数を徹底してリサーチしてきました。
インハウスローヤーを採用しているランキング上位の企業も、10年前とは違う業種が目立ってきています!
この5年間に、インハウスローヤーに転職したい弁護士の環境も激変しています。それは、転職理由の1位にある回答を見てもよく分かります。
一般の弁護士事務所で働いて10年以内にインハウスローヤーに転職している弁護士が多くなりました。
はたして、この波に乗るべきかなのでしょうか!?
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インハウスローヤーの年収を見てみると・・・
出典:日本組織内弁護士協会:2018年2月集計結果
上記のインハウスローヤーの年収(支給総額)の表は、JILA(日本組織内弁護士協会)がインハウスローヤーにアンケート調査をした時の統計になります。
一番多い年収を見てみると・・・
●「750万円~1000万円未満」=「27.3%」
年収「500万円~1000万円未満」の給料をもらっているインハウスローヤーが、約「60%」近いことが分かります。
弁護士の年収として、この年間給与を高いと思うか低いと思うかは個人の感覚になりますが、忘れてならない大きなポイントがあります。
それが、企業の従業員なので、給料が安定しているということです。
一般的な法律事務所で仕事をしているノキ弁やイソ弁だった場合、もしかすると毎月の「収入」が安定していないかも知れません。
そこからさらに「必要経費」が差し引かれて手元に残るのが「所得」、つまりサラリーマンで言う「給料」になるので、まさに個人の裁量にかかっています。
こちらの記事で、企業内弁護士(インハウスローヤー)と一般的な弁護士の年収について細かく比較していますので、良かったら参考にして下さい。
参考:企業内弁護士の年収は!企業内弁護士のメリットとデメリットは!
インハウスローヤーの求人は商社が多いのか?
■2018年6月集計
出典:日本組織内弁護士協会:企業内弁護士を多く抱える企業上位20社の推移
・2018年6月集計
・インハウスローヤー採用企業数:1,031社
・インハウスローヤー採用人数 :2,161人
日本組織内弁護士協会(JILA)で集計した『企業内弁護士を多く抱える企業上位20社の推移』になります。
上位20社の内、商社は、3位「三菱商事」、5位「三井物産」、6位「双日」、10位「丸紅」、16位「伊藤忠商事」となっていますね。
(※赤丸の印)
「ラーメンから航空機まで」扱うといわれる総合商社だけのことはあります。上位20社に名だたる商社が入っています。
ちなみに、企業内弁護士を多く抱える企業上位20社に初めてランクインした商社は、2002年の12位「伊藤忠商事」でした。
その翌年2003年から「三菱商事」がいきなり5位にランクインして、そこから現在まで常に上位をキープし1位になる年も何度もありました。
なのでインハウスローヤーを採用する商社の中では、「三菱商事」が毎年積極的に行っていることがよく分かります!
インハウスローヤー採用のランキング上位企業【5年10年前】比較
時代をさかのぼり、5年前、10年前のインハウスローヤー採用のランキング上位企業を見てみます。
■【5年前】2013年6月集計
出典:日本組織内弁護士協会:企業内弁護士を多く抱える企業上位20社の推移
・2013年6月集計
・インハウスローヤー採用企業数:508社
・インハウスローヤー採用人数 :953人
■【10年前】2008年6月集計
出典:日本組織内弁護士協会:企業内弁護士を多く抱える企業上位20社の推移
・2013年6月集計
・インハウスローヤー採用企業数:158社
・インハウスローヤー採用人数 :266人
ここで注目したいのが、インハウスローヤーの採用人数です。
●2013年: 953人(3.5倍/2008年比)
●2018年:2,161人(8.1倍/2008年比)
10年前だと各企業とも一桁の採用人数だったのが、今では上位20社全ての企業が二桁の採用人数になっています。
それぞれの企業に特化した法務はもちろん、コンプライアンスの見直しと法改正に伴うビジネス部門の法令遵守など、インハウスローヤーの必要性が急速に注目されていることがよく分かります。
インハウスローヤーの新卒採用について!
日本組織内弁護士協会(JILA)がインハウスローヤーにアンケート調査をした内容で、こんな質問がありました。
■あなたの勤務先でもポジションを教えて下さい。
出典:日本組織内弁護士協会:2018年2月集計結果
企業で働くインハウスローヤーにとって、『自分が期待されている「ポジション」は何か?』をよく理解することがとても大切です。
ただし、新卒採用のインハウスローヤーの場合、まずは「一般従業員」の立場で採用されるのがほとんどです。
その中で、「法務」「知財」「コンプライアンス」と、その企業がインハウスローヤーに活躍してほしい「ポジション」を用意しています。
しかし・・・
各企業とも、新卒のインハウスローヤー採用は、司法試験の合格発表がある9月以降、採用活動が一気にヒートアップしていきます。
もちろん、名だたる法律事務所も参戦します!
なので・・・
新卒のインハウスローヤーを採用したい企業の立場からすると、司法試験の合格者数で予定している採用人数が大きく左右されることになります。
一方、インハウスローヤーの新卒採用を探している司法修習生の立場からすると、自分が興味のある業種でインハウスローヤーの求人があるのか気になるところです。
なので、実務経験がない司法修習生にとっては、企業が求人募集をしている部署(法務部門、サポート部門など)、採用されるポジション(ビジネス法務担当、法務リスクマネジメント担当など)を、前もって良く熟知しておく必要があります。
単に「就職」をして「安定収入」を得るだけが目的ではなく、やりがいのある「ポジション」に付いて結果を出し「適切な報酬」を得ることが目的のはずですからね。
その上で、「ワークライフバランス」も確保されていれば最高です!
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経験10年以内の30代インハウスローヤーの転職も増加!
半分以上が過去に法律事務所で働いていた!
日本組織内弁護士協会のアンケート集計では、インハウスローヤーの採用人数は「30代」の弁護士が一番多いです。
■あなたの年齢を教えて下さい。
出典:日本組織内弁護士協会:2018年2月集計結果
さらに、過去に法律事務所で弁護士としての執務経験があると回答した方が6割近くいます。
■あなたは過去に法律事務所で弁護士としての執務経験がありますか。
出典:日本組織内弁護士協会:2018年2月集計結果
つまり、一般の法律事務所で経験を積んできた「10年未満」の「30代」弁護士さんの転職が、ここ数年目立っているわけです。
中には、社会人になってから法科大学院に通い法曹資格を取得し、インハウスローヤーに転職するという30代の方もありました。
(※大手都銀に転職した方のインタビュー記事を読みました。)
逆に言うと、企業側も、この先の自社の法務とコンプライアンスを見据えて、経験のある30代の若手弁護士のポジションを必要としているのが伺えます。
一般従業員と管理職で「8割」以上
先ほど「インハウスローヤーの新卒採用」で紹介した下記の集計表を、もう一度見てみます。
■あなたの勤務先でもポジションを教えて下さい。
出典:日本組織内弁護士協会:2018年2月集計結果
「一般従業員」と「管理職」のポジスヨンで「8割」以上になっているのがわかります。さらに、「一般従業員」の次に「管理職」のポジションが多くなっています。
そして、この集計表から以下の「2つのケース」が考えられます。
◆最初から「管理職」待遇で採用されたケース。
30代弁護士の転職では、前者のケースが多いのではないでしょうか。でも、IT系の企業になると、後者のケースも十分に考えられますね。
実際、IT系企業のインハウスローヤー求人で、「法務部長」のポジションで想定年収「800万円~1200万円」といった求人もあったりするんです。
30代弁護士の「転職」で必要な3ステップとは!
特に、30代の弁護士が「転職」を決意した場合、新卒の就職活動とは違うので次の3つのステップを踏む必要があります。
2.応募から内定
3.引継ぎと退職
転職活動は、現職の仕事の合間を縫って、この3つのステップをこなさなければなりません。さらに、今働いている法律事務所に知られないよう、着実に進めていく必要があります。
はっきり言って、あなた一人ですべてを遂行していくのはかなり無理があるかも知れませんね。
ましてや「転職」が初めてという方にとっては、「何から始めたらいいのか分からない!」というのが正直に言った気持ちではないでしょうか。
そこで上手く活用したいのが、弁護士の仕事をよく分かっている弁護士専門の「転職サイト」です。
弁護士業界を熟知したコンサルタントが「転職」を徹底サポートしてくれます。
もちろん、転職で抱えるいろんな不安や悩みについてもひとつひとつ丁寧に対応してくれるので、初めての方でも安心して転職活動ができるんです。
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【新着】インハウスローヤーの求人情報では!
まずは執筆時点ではありますが、先ほど「インハウスローヤー」の求人情報をチェックしてみると、こんな求人募集がありました。
ほんの一部を紹介すると・・・
・ポジション:法務【弁護士資格者】
・想定年収:600万円~1000万円
◆福利厚生充実の超大手上場メーカーでの法務職
・ポジション:法務職【化学メーカー】
・想定年収:500万円~1000万円
◆***機器などの機械メーカーでの法務スタッフ案件
・ポジション:法務・株式担当スタッフ
・想定年収:700万円~950万円
◆語学力を生かせる上場優良製薬会社での法務案件
・ポジション:法務職・知的財産
・想定年収:450万円~800万円
◆世界トップクラスのシェア/グローバル上場メーカーで法務増員
・ポジション:法務
・想定年収:400万円~900万円
「インハウスローヤー」の求人情報の特徴は、「仕事内容」はもちろん「休日・休暇」や「条件・手当等」も充実しています。
もちろん、インハウスローヤーだけでなく法律事務所の求人情報もたくさんあります。
>>>【新着】のインハウスローヤーの求人情報をチェックしてみる。
まとめ&最後に・・・
『インハウスローヤーの年収|求人は商社が多いのか?インハウスローヤーのランキングでは!』ということで、インハウスローヤーの年収と企業内弁護士を多く抱える企業上位20社の推移を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ここ数年、大手企業だけでなくいろんな業種の企業が、インハウスローヤーの採用を積極的に行っています。
もしかすると、経験10年未満の30代弁護士にとっては売り手市場なのかもしれませんが、「企業」選びを間違えると転職した後に必ず企業側との「ミスマッチ」が起きてしまいます。
なので、弁護士業界を熟知した弁護士専門の「転職サイト」を活用することは大いにありだと思います。
逆に、企業側も専門職となる弁護士の求人となるので、このような弁護士専門の「転職サイト」に求人を依頼するわけです。
最後に・・・
日本組織内弁護士協会(JILA)がインハウスローヤーにアンケート調査をした内容で、こんな質問がありました。
■あなたが現在の勤務先を選んだのはなぜですか。
(複数回答)
実に約半分の方が、『ライフワークバランスを確保したいから』にチェックを入れました。
そして、このような質問では・・・
■あなたは土日祝日(または会社所定の休日)に勤務することがありますか。
実に8割以上の方が、土日祝日に勤務することは『ほとんどない』と回答しています。
恐らく、「ライフワークバランス」はしっかり確保されているのだと思います。